建築記録研究
沿革 定款 技術
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下段はクライアント側ブラウザのcanvas機能試験用データ 左:2d 中:webgl 右:webgl/THREE

沿革

沿革とは背景経緯である。

背景

背景とは「建築記録研究」以前に行われ研究開始の動機となった活動とその記録である。

町並調査

・民家調査/連続平面図/連続立面図
・計測写真からのモデリング
・MMSによる計測

災害史調査

過去の災害は、人間の記憶、文書や碑文、有形地物の形で残されている。

・文献調査/古文書調査
・聞き取り調査
・考古学的調査

海外調査

・インドネシア
・韓国

プログラム開発

・Windows:OpenGLアプリ
・Android:OpenGL ESアプリ
・三次元データコンバータ
・DBを用いたサーバアプリ
・サーバの実装

装置開発

・空き家の監視
・三次元データ自動生成
・永久記憶媒体への書込装置

記録媒体開発

現在、「背景」記録のスキャン作業がルーチンとして進行しつつある。

経緯

経緯とは「建築記録研究」としてこれまで行われた活動である。

空き家の再生活用

・事務所庁舎再生→経緯
・資料庫再生構築→経緯


定款

定款は、サーバー上で動いているプログラムに具体化されたアルゴリズムである。

本研究においては建築物を構築から破却に至る過程の中での状態遷移としてとらえる。

状態遷移のダイアグラム

状態とその遷移はデータにより記述される。データを作成し利用することにより、それに投入した人日数  よりも大きな人日数を物的な建設・除却過程で節減することをもって効用とする。

 構築過程においては設計アルゴリズムに投入されたリソースを超える建設リソースを削減する。
 破却過程においては記録アルゴリズムに投入されたリソースを超える排出リソースを回収する。
 設計図書は建設に先立って作成され、記録図書は破却の後にも保存される。

物的循環過程の人日を節減しないオーバーヘッドの情報処理は、自主基礎研究(投資的経費)として行う。

技術解説

技術は、時間軸に沿って変化する。過去から未来に移動する「現在」から見たときに、様々な技術は概ね次の5段階として認識される。

(1)絶滅技術 かつて存在していたことしか分からない、失われた技術、解読不能な記録
(2)旧技術 特別に保存されている機材や仕様書により再現可能な技術、解読可能な記録
(3)現技術 現在広く使われている技術
(4)新技術 まだ普及していないが、研究的・実験的な装置等により作成・解読可能な技術
(5)未来技術 まだ実行することはできないが構想として提案されている技術

ある特定の技術は、(5)から(1)に向けて推移する。
デジタルデータとしての建築記録に関する技術は、それ以前の技術と比較して移行速度が大きい。

例えば縄文土器の解読法は(1)、フロッピーディスクに記録されたCADデータは(2)。  

 ・現存建物の実測・計測に関する技術
 ・古文書の解析・復元に関する技術
 ・古写真の解析に関する技術
 ・調査結果の記録保存に関する技術
 ・保存データの利活用に関する技術

資料一覧

1.町並調査の記録
(1)久留米地域住宅計画調査
(2)竹原市町並ステレオ計測写真
(3)新宿百人町(スキャン済)
2.災害史調査の記録
(1)長崎豪雨災害調査
(2)岐阜市域水害調査
-コピー古文書
(3)奥尻島津波災害調査(スキャン済)
-被災直後のステレオ計測写真
-被災前の古写真
-図面
(4)全国災害史調査
3.海外調査の記録
(1)インドネシア住宅基礎調査(KTA-44)
(2)インドネシア集合住宅調査
(3)インドネシア海面上昇影響調査
(4)インドネシア気候変化対策調査
(5)スマトラ沖地震津波対策調査
(6)韓国景観調査
(7)スラウェシ地震調査(スキャン済)
4.プログラム開発
(1)景観シミュレーション
(2)VC-3M(スキャン済)
(3)MCS(スキャン済)
5.装置開発
(1)WARASI
-ハウジング試作品
-ワイヤレスルータ
-センサユニット
6.記憶媒体開発
(1)ガラス加工
-試作品