メモ帳による MathML 直打ちで、エルミート作用素の解説を作成してみる。 Unitary-Hermite

名称

エルミート行列は、外形から「対称行列」と呼ばれる。
歪テンソルの場合には、「正値対称テンソル」と呼ばれる。
複素行列の場合には、自己随伴行列と呼ばれる。
ユニタリー行列は、「直交行列」と呼ばれる
(同列の内積は1、異列の内積は0)

性質

エルミート行列 H は固有値と固有ベクトルを持つ。
固有ベクトルを並べた行列 Ue はユニタリー行列である。
対角成分に固有値を並べた対角行列を E とする。
UeHUet=E ---htmlで記述
UeHUet=E ---mathmlで記述
(固有ベクトルである列ベクトルが各固有値倍され、内積は固有値)
任意の行列 M について
M=V1H1 = H2V2 = UlEUrt
ここで、
H1 = Ur E Urt
V1Ur = Ul
かつ、
H2 = UlEUlt
Ult V2 = Urt

事例いくつか

H = 0.80.6 0.60.8      正値対称行列、エルミート行列
Ue = 12 1-1 11
UeEUet = 12 1-1 11 0.80.6 0.60.8 11 -11 = 12 0.2-0.2 1.41.4 11 -11 = 0.20 01.4
ここで、 12 1-1 および、 12 11
H の固有ベクトルであり、固有値はそれぞれ0.2, 1.4 である。